植民地台湾における朝鮮人接客業と「慰安婦」の動員

表1-1 台湾在住者民族別人口(国勢調査結果値)

  朝鮮人 日本人 台湾人 中国人 その他の
外国人
合計[2] [1]/[2]
計[1]
1905 18 0 18 57,335 2,973,280 8,973 135 3,039,751 0.001%
1915 6 0 6 135,401 3,325,755 18,616 144 3,479,922 0.000%
1920 68 1 69 164,266 3,466,507 24,271 195 3,655,308 0.002%
1925 136 161 297 183,722 3,775,288 33,814 287 3,993,408 0.007%
1930 440 458 898 228,281 4,313,681 49,456 221 4,592,537 0.020%
1935 552 922 1,474 270,584 4,882,945 57,218 205 5,212,426 0.028%

出典: 『明治三十八年臨時台湾戸口調査結果表』臨時台湾戸口調査部、1908年。『大正四年第二次臨時台湾戸口調査結果表』台湾総督官房臨時戸口調査部、1918年。『大正十四年国勢調査結果表』台湾総督官房臨時戸口調査部、1927年。『昭和五年国勢調査結果表 全島編』台湾総督府、1934年。『昭和十年国勢調査結果表』台湾総督府、1937年。

備考:本表の「民族別」の基準は、分類方式の変遷を考慮して、以下のように処理した。
(1)1905年の「朝鮮人」は外国人中の「韓」国籍者である。同様に「中国人」は「清」国籍者であり、これら以外の外国籍者は「その他の外国人」として記載した。一方「日本人」「台湾人」は「種族系統別」による分類で、それぞれ原資料の「内地人」「本島人」に該当する。以上の総和は3,039,741人となり、表中の合計値3,039,751人より10人少ないが、これは「種族系統」と「国籍」による分類が混在しているからである。(原資料の外国人合計は「国籍」別では9,126人なのに対し、「種族系統別」では9,136人で、後者が10人少ない。)この矛盾を正す方法がないため、ここではあえて基準の異なる数値を掲載することにした。
(2)1915、1920年は「種族系統別」による分類である。原資料での表記は、「日本人」「台湾人」は(1)と同じ、「中国人」は「支那人」となっている。
(3)1930、1935年は「本籍、民籍、国籍」による分類で、それぞれ原資料の「内地」「朝鮮」「本島」「外国(中国・其の他)」に該当する項目の数値である。1925年もこれに準じて処理をした。1930、1935年の結果表にも「種族系統別」統計値は掲載されているが、「外国人」中の中国人の内訳が記されていないため、ここでは「本籍、民籍、国籍」を基準とした。

表1-2 台湾在住者民族別人口(台湾総督府統計書掲載値)

朝鮮人 日本人 台湾人 中国人 その他の
外国人
合計[2] [1]/[2]
計[1]
1932 323 636 959 247,569 4,639,226 42,017 191 4,929,962 0.019%
1933 417 774 1,191 256,327 4,759,197 43,585 207 5,060,507 0.024%
1934 470 846 1,316 262,964 4,882,288 48,193 219 5,194,980 0.025%
1935 583 1,021 1,604 269,798 4,990,131 53,900 209 5,315,642 0.030%
1936 568 1,126 1,694 282,012 5,108,914 59,015 228 5,451,863 0.031%
1937 772 1,213 1,985 299,280 5,261,404 46,196 177 5,609,042 0.035%
1938 763 1,140 1,903 308,845 5,392,806 43,239 166 5,746,959 0.033%
1939 880 1,380 2,260 323,148 5,524,990 45,300 166 5,895,864 0.038%
1940 794 1,505 2,299 346,663 5,682,233 46,190 93 6,077,478 0.038%
1941 921 1,618 2,539 365,682 5,832,682 48,483 82 6,249,468 0.041%
1942 1,013 1,679 2,692 384,847 5,989,888 50,429 76 6,427,932 0.042%

出典:1932〜42年は『台湾総督府統計書』各年版。

備考:本表の「民族別」の基準は「種族系統別」による。


本文・注(1)へ  本文・注(2)へ  本文・注(3)へ

表2  表3  表4  表5  表6  表7  表8

表9  表10  表11  表12-1・12-2  表13-1・13-2  表14  図1


論文目次へもどる

まい・びぶりおぐらふぃへもどる

トップページへもどる