資料:甲午農民戦争


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(1)湖南倡義所が各地に送った檄文(1894年5月2日)

 われらが義を掲げてここに至ったその本意は、決して他にはなく、蒼生[民衆]を塗炭の苦しみから救い、国家を盤石の上に据えようというところにある。内には暴虐な官吏の首をはね、外には横暴な強敵の群れを駆逐することにある。両班(ヤンバン)と富豪の前で苦痛にあえいでいる民衆と、方伯・守令[地方官]の下で屈辱をなめている小役人たちは、われらと同じく怨みを深くする者である。少しもためらうことなく、ただちに立ち上がれ。もし機会を失うならば、後悔しても及ばないであろう。

   甲午3月27日[陰暦]               湖南倡義大将所 在白山

 

(2)農民軍行動綱領(1894年4月30日)

1.いたずらに人を殺したり、家畜を捕らえて食べてはならない(不殺人、不殺物)
2.忠孝を全うし、世を救い、民を安らかにさせよ(忠孝雙全、済世安民)
3.野蛮な日本を追い払い、聖道を清めよ(逐滅倭夷、澄清聖道)
4.兵を駆り立てソウルに進撃し、特権貴族をみな滅ぼせ(駆兵入京、尽滅権貴) 

 

(3)弊政改革案(1894年6月10日)

1.東学道人[教徒]と政府の間の長年の遺恨を水に流し、庶政に力を合わせること
2.不正腐敗官吏の罪状を明らかにして厳罰に処すること
3.横暴な富豪たちを厳罰に処すること
4.不良な儒林、両班などを懲らしめること
5.奴婢文書を焼きすてること
6.すべての賤人たちの待遇を改善し、白丁[被差別民]のかぶる平壌笠をなくすこと
7.若い寡婦の再婚を許可すること
8.いわれのない雑税は一切廃止すること
9.官吏の採用には門閥を打破し、人材本位に登用すること
10.倭[日本]と密通する者は厳罰に処すること
11.公私の債務すべて過去のものは一切取り立てぬこと
12.土地は均等に分配して耕作させるようにすること

 

(4)鳥よ鳥よ(伝来童謡)