二二八和平公園 / ctaiwan_20031219-020

明石元二郎台湾総督墓所鳥居(1)
陸軍のエリート軍人であった明石元二郎は、日露戦争のスパイ活動で名をはせ、植民地期の朝鮮では憲兵隊と警察機構の総責任者として民族運動の弾圧に辣腕をふるった人物です。1918年に第7代総督として台湾に赴任しましたが、翌年病死しました。在任中に死去した唯一の台湾総督で、彼自身の遺志にしたがって遺骨は日本人公墓(現在の林森公園とその周辺に所在)に葬られました。光復後、日本人公墓には一般市民の住宅が建てられたため、遺骨は地下に埋められたままになり、墓所前にあった鳥居だけが、新公園(現・二二八公園)に移築されました。なお明石の遺骨は、台北市の公園整備事業の一環として、1997年に旧日本人公墓周辺地域の住民が撤去させられた際に掘り起こされ、2000年2月、台北県三芝郷店子村の福音山キリスト教墓園に埋葬されました。


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